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成瀬巳喜男監督 『浮雲』 1955 東宝 高峰秀子 森雅之 岡田茉莉子 中北千枝子 山形勲 加東大介 高架で想い出したのだけれど、確か成瀬の作品に高架下住居のシーンがあったのではないかと観直してみた。でも森と岡田の暮らしていたのは高架の脇のぼろアパートだった。しかしこのアパートに住んでいる子供らと言い出入りする女たちと言いとても印象に残る場面設定である。 この作品を観るのは4度目。始めは30年前の「銀座並木座」だった。 出会いはインドシナ半島、途中オンリーやったり伊香保に行ったり新興宗教のお抱えになったり、最後は雨降り続く屋久島での死。どうしようもない男と駄目な女の敗戦と言う時代に翻弄される流転話だけれども最終的には全てを受け入れてゆくふたりの様が切ない。 林芙美子原作の物語性と映画が幸運にも両立し得た作品で圧倒的な面白さを誇っている。 それでは僕の成瀬ベストテン。 1.おかあさん 2.晩菊 3.浮雲 4.鶴八鶴次郎 5.流れる 6.妻よ薔薇のやうに 7.女が階段を上る時 8.放浪記 9.山の音 10.歌行燈 P.S. 「あらくれ」を入れ忘れていた。「乱れる」も「めし」も入らないし。
by costellotone
| 2011-02-18 07:40
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