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溝口健二監督 『雨月物語』 1953 大映 京マチ子 田中絹代 森雅之 水戸光子 小沢栄太郎 毛利菊枝 江戸時代後期の読本作者=上田秋成の怪奇小説の映画化で、溝口監督は主人公の村人たち現世の人間と亡霊となって現れる姫を通じて人間の欲と業を浮き彫りにする。 カメラマン宮川一夫のクレーン移動は物語を読む速さでページをめくるように滑って行く。怪談物とあって照明も凝っていて、ボロ屋敷に灯がともるシーンはモノクロならではの妖しい雰囲気が漂う。 『近松物語』にも『山椒大夫』にも舟のシーンが出て来たが、今作では水面を覆う靄が幽玄さを際立たせてこちらも効果的。 姫様は契の前に何かしゃべったが口がパクパク動いただけで台詞は全く聞こえない。「私はあの声を聞くたびに××××」 場所が場所だけに何と言ったかとても気になってしまった。
by costellotone
| 2011-04-14 08:23
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