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アラン・パーカー監督 『アンジェラの灰』 1999 米・アイルランド エミリー・ワトソン ロバート・カーライル ジョー・ブリーン キアラン・オーウェンズ マイケル・レッグ つい先日エリザベス女王が英国王として100年ぶりにアイルランドへ足を踏み入れたが、僕らの世代では到底思ってもみなかったことだ。 アイルランドを舞台にした映画はどれも石と森と霧の色に覆われている。丘を吹き抜ける風は常に荒く沖の波間では船が揺さぶられている。民衆は何百年にも渡って下を向いてぞろぞろと歩き、男たちはパブで罵り合い殴り合い、女たちは水浸しの家の中で赤ん坊を抱きかかえながら家事をする。夜更けに大声で歌いながら犬に吠えられながら父親が帰って来る。リムリックの絶望を背負って。 それでも月食の夜に通りでは映画的快楽が待っている。さすがにアラン・パーカーである。喝采。ケン・ローチ監督『麦の穂をゆらす風』よりもアイルランドを実感する。カメラと美術の功績も大きい。フランキーを演じた3人の少年たちが年代別の精神状態と知性を表現して秀逸だったが、その弟マラキ役の子もかわいかった。
by costellotone
| 2011-05-22 08:26
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