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エドワード・ヤン監督 『牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件』 1991 台湾 チャン・チェン リサ・ヤン チャン・クォチュー エイレン・チン チャン・ハン たまに、こんな映画があったのかと、今まで観ていなかったことを後悔するような作品があるが、これもそうだった。 きめ細やかで斬新で洒落ててかつ圧倒的な演出。記憶に残ってしまうシーンが一杯。 言ってしまえば「懐中電灯とロカビリーと縄張り争い」の中で起きた少年の恋と殺人の話なのだが、台湾と言う政治的事情もあって「なにこれ」「なんだろう」が波のように襲って来る。大きな衝撃的なものからちょっとしたこと中くらいのことがあちこちにばらまかれている。それが続いたり途切れたり。だから結局何だったのか解らないものもあるのだが、それもあるからより興味が湧いて来る。もっと、もっと見たくなる。最後の名前の読み上げまで切なさが続く。正直、映画っていいなと思う。 カメラワーク、人の出し入れ、編集の飛ばし方、停電や雨を含めた照明、プレスリーから合唱、楽器の練習などの音楽の使い方、テープレコーダーやレコードプレーヤー、懐中電灯、帽子などの小道具、みんなビリビリと来る。 観たのは3時間版だが4時間版もあるらしいのでぜひ観てみたい。
by costellotone
| 2012-01-11 09:34
| 映画
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