悲しそうな顔をした猫の図鑑はない

a0091515_7503821.jpg大山大道 『犬の記憶』 (河出文庫)

1年間ぐらいほっぽり出してあったのをやっと読了。
森山の文章は彼の写真を見ているものにしか解らないのではないか。書かれている言葉たちは彼と写真の間の空間を漂うばかりで実感が希薄。何とか写真を拠り所にしてやっと解ったような気になれる。それでも不安だ。
その表題の章に比べて第2章「ぼくの写真記」は自伝でこちらは単純におもしろい。見えないものが見えてしまう横尾忠則の『コブナ少年』『波乱へ!!』よりは劣るかも知れないが。
その横尾忠則があとがきで書いている。「この世の中すべてが森山大道の写真に見えて来たから不思議だ。どうやら現実は彼の写真をコピーしているのかも知れないゾ」と。

by costellotone | 2012-03-13 07:53 | 読書 | Trackback | Comments(0)
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