Like A Bridge Over Troubled Water

a0091515_1981052.jpg瀬戸賢一 『メタファー思考』 (講談社現代新書)

メタファーとは人間とは何かを考えること。人生に置き換えることが出来ると言うこと。一回だけの、唯一の生を説明するもの。同時に世界と自分の関係である。
メタファーのレトリックをモンタージュする「映画」は人間を人生を自分を解説する。
ちなみにメタは超える(メタフィジカル、メタ言語)であり、ファーは運ぶ。

例えば「動きのメタファー」をみる。A(進行)「立つ」「進む」「戻る」「止まる」「休む」 B(手段)「歩く」「走る」「はう」「転がる」「飛ぶ」「泳ぐ」 C(進路)「上る」「下る」「曲がる」「回る」「通過する」「渡る」「ふらつく」「はずれる」「さまよう」「迷う」 D(障害)「つまずく」「すべる」「ころぶ」「はまる」「ぶつかる」「乗り越える」「避ける」「突破する」「通り抜ける」「引き返す」「距離を置く」 E(複合)「会う」「離れる」「追う」「並ぶ」「追い越す」「続く」「遅れる」「リードする」「案内する」「妨害する」
全て人生に置き換えることが出来る。

(映画の中で)雨が降るのは何故か。風が吹くのは。彼女は橋の上から川面を見ている。彼は自転車で坂を上る。木洩れ日が踊り、子どもたちが駆けてゆく。踏切の警告音が聴こえ、私は遮断機の前で立ち尽くす。
「メタファーは、現実世界と意味世界の橋渡しをする。意味世界は、私たちの内にあり、現実世界は、私たちの外にある。両世界を結ぶメタファーは、私たちの身体が媒介する」

by costellotone | 2012-03-29 19:11 | 読書 | Trackback | Comments(0)
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