アルジェの永遠の夏

a0091515_6485456.jpgカミュ 『異邦人』 (新潮文庫)

これも高校時代以来の再読だが何となくは覚えていたが何となくである。その理由も解るような気がした。
と言うのも何もこれと言った衝撃的な発見はないのだ。ゴダールの『気狂いピエロ』や町田康『告白』の主人公のような感じ方・考え方と同じでちょっとずれる処もあるがよく解ってしまう。極めて普通の感覚・思惟ではないのだろうか。と思うのは驕りか。そうであったとしてもそれしかないのだから仕方ない。と言うことだろう。誰でも。またとりあえず先行するのは恣意的な欲望ではないのか。神の前であっても、愛があるとしても。だから主人公ムルソーの行動は「情熱の嵐」なのだ。だからこそ、
―それはママンを埋葬した日と同じ太陽だった。
―要するに、その夏ははやく過ぎて、またじきに次の夏が来た、ということができる。


P.S. しおり紐が付いているのは新潮文庫だけになってしまっていたんだ。
by costellotone | 2012-05-06 06:52 | 読書 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : http://costello.exblog.jp/tb/15224243
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
<< 差別があるからこそ愛は尊い 雨のようにすなおにあの人と私は... >>