自虐ネタ

a0091515_7321926.jpgカフカ 『変身』 (新潮文庫)

高校生の頃読んだ記憶だと主人公がもっと絶望的な窮地に陥ったと思っていたが読み返してみるとかなり状況を客観的に見ていてそれなりに愉しんでいるのが解る。
これは自分殺しの物語。カフカ自身の父親との関係とドイツ帝国の中のユダヤ人の関係がパラレルに関連している。そして自分がいなくなって家族が再生すると言う誠に現代的なテーマでもある。
さて僕だったら朝起きて虫になっていたらどうだろう。この作品では毒虫と訳されているが甲虫だろう。でも足がたくさんあるからかぶと虫やゴキブリと言うよりもヘビトンボの幼虫(ザザムシ)に近い。(主人公の名前はザムザである)ゴキブリよりもかぶと虫の方がいいかも知れないが未だ幼虫だったらどうしよう。土の中で目覚めたら身体が白くてぶよぶよなのだ。それから蛹室を作り蛹になるのだ。この時身体が固く変化するのだがどんな感覚なのだろうか。蛹から殻を破って羽化する時もどんな感覚なんだろう。体験してみたい気もするしぞっともする。窮屈感が堪らない。

by costellotone | 2012-05-17 07:35 | 読書 | Trackback | Comments(0)
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