私は誰かの夢だった

a0091515_21315821.jpg笙野頼子 『笙野頼子三冠小説集』 (河出文庫)

何と言う作品集の題名。野間文芸新人賞受賞作「なにもしてない」、三島由紀夫賞受賞作「二百回忌」、芥川賞受賞作「タイムスリップ・コンビナート」の3作を収録してあるのだが快挙と言うしかない題名だ。
言ってみればつげ義春と筒井康隆と安部公房を足して3で割らないような孤立無援の世界だ。
中では「二百回忌」が一番好き。アナーキズムと原始共同体への宗教的郷愁が混じりあった狂乱の幻想。これが一番筒井的かな。
「タイムスリップ・コンビナート」にはスティーブ・ガッド、ジャック・ディジョネット、ドクトル梅津、渋サ知ラズなどの名前が出て来る。
「なにもしてない」では、あああっ、まつげが入っている。待ちなさいっ、今からまつげをトル、あっ今下に落ちていったぞっ、こっちへ来なさいっ、と書かれている。
「あとがき 永遠の新人、その苦き「栄光」の記録」も読ませる。

by costellotone | 2012-05-28 21:34 | 読書 | Trackback | Comments(0)
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