見て来たような嘘を言い

a0091515_16334266.jpg志麻永幸 『愛犬家連続殺人』 (角川文庫)

文庫本なのにAmazonで6000円ぐらいする。もちろん絶版の古本。いろいろと古本屋を歩いて探したがなかったので国立市の図書館で借りた。
園子温監督『冷たい熱帯魚』の元ネタ本。「埼玉愛犬家連続殺人事件」の共犯者である著者が全て実名で書いたノンフィクションと言うことになっている。(岩本→岩橋義明・現最高検察庁検事?)山崎永幸名義で書かれた『共犯者』(新潮社)の文庫化。この本のゴーストライターであったとされる蓮見圭一は『悪魔を憐れむ歌』を出版している。つまり同じような内容の本が3冊存在している訳だ。多くのひとが求めているみたいだが再販・復刊はないらしい。
この本を読めば映画がとても薄っぺらいものだと知る。これの映画化だとしたら落胆する。それほど面白い。やはり熱帯魚と犬では大きさだけではなく存在感が違う。重さ、親密感も重要だ。熱帯魚屋だったらこの事件は起こっていなかっただろう。熱帯魚は嗅がないし吠えないしね。
先に映画を観ていたので「でんでん」の顔と仕草が浮かんで邪魔だったのは確か。
「阪神・淡路大震災」と「オウム真理教事件」に隠れてしまったが連日テレビで犯人夫婦が犬舎辺りを歩く映像が流れていたのを覚えている。柵の向こうからこちらを見ている映像を。

by costellotone | 2012-07-10 16:38 | 読書 | Trackback | Comments(0)
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