河童の味

a0091515_1442218.jpg川上弘美 『神様』 (中公文庫)

発見。驚き。嬉しい。
2月に読んだ高橋源一郎『恋する原発』に『神様 2011』の引用があり気になっていたのだが、その前にこれを読まなければ話にならないと思って読んだ。川上弘美は初めて。
かつて内田百閒の『冥途』『旅順入城式』を読んだ時と同じような愉しさだ。『件』のような不気味さと充足感。みんな詰まっている。宇宙もひとも切なさも性も何もかもが。
「星の光は昔の光でしょ。昔の光はあったかいよ、きっと」
「昔の光はあったかいけど、今はもうないものの光でしょ。いくら昔の光が届いてもその光は終わった光なんだ。だから、ぼく泣いたのさ」

何か映画にも似てるね。

by costellotone | 2012-07-11 14:06 | 読書 | Trackback | Comments(0)
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