アイキャンシークリアリーナウ

a0091515_636227.jpg町田康 『宿屋めぐり』 (講談社文庫)

忙しかったせいもあるが読了するのに3か月近くもかかってしまった。
ガルシア=マルケスの長編では『百年の孤独』よりも『族長の秋』の方が好きなように、『告白』よりもこちらの方が好きだ。
何よりも言葉の連なりのリズムから生まれる全体を包み込むグルーヴ。ダジャレも巧みに使ってはまると快感なのだ。例えば「ホーラホラホラホラホラホラホラホラホポーン、ホーン、ホーン・ユキがローランド・カークの物真似かい?」「ホーン・ユキ」と「ローランド・カーク」を繋げるひとが他にいるかい?
そして深い。「君は君にとって理不尽な君の持ち主が諦めた者であることを知れ」また「誰の記憶も書かれたものだ。みな同じように同じような宿屋めぐりをしていると知れ」何か解らんが、ふ、深い。
そしてキビ悪い。大団円は「山蛭」と「百足」の沼の中で鮮血迸らせてのた打ち回るのだ。何とキモチヨサソウではないか。

by costellotone | 2012-10-03 06:38 | 読書 | Trackback | Comments(4)
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Commented by yurinippo at 2012-10-03 18:29
あっ、今ちょうど読んでるとこです。
まだ4分の一ですが、「この調子で負のスパイラルを転がり落ちて行くんだろな」と思いつつもあのリズムに乗せられてしまっています。
何となくこの記事、文体が町田節ですね(笑)
Commented by costellotone at 2012-10-04 03:12 x
ホント言うとね、この2冊しか読んでないの。と言う女コトバになるのも似てますよね。長編偏愛者としては次何読んだらいいのかしら。
Commented by yurinippo at 2012-10-07 15:58
読み終わりました。怖かったけど面白かった。
次に長いのは「パンク侍、斬られて候」じゃないかと思います。読んでないんですが、これから読みます!
Commented by costellotone at 2012-10-08 04:47 x
新宗教「腰振り党」って何だろう。すご〜くおもしろうそウ。すぐに買いに行って読みまする。。
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