移ろう蜻蛉

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a0091515_8101373.jpg古井由吉 『古井由吉自撰作品 一』 (河出書房新社)

収録されているのは『杳子・妻隠』『行隠れ』『聖』の4作品3冊分だが全て高校生の時に読んだ。以前にも書いたのだがその頃つきあっていた女の子が勧めてくれた芥川賞受賞作の『杳子』を読んではまったのだ。これ以前の作品『木曜日に』『先導獣の話』『円陣を組む女たち』と『男たちの円居』も好きだった。
多分読むのに時間がかかると思っていたし、ゆっくり読もうとしていたのだがいかんせんとても懐かしく5日間で読了してしまった。特に『杳子』の導入部の山を下りて来る途中で杳子に会う件、『妻隠』の妻が若者たちに囃し立てられる件、『行隠れ』の姉が消えて行く件、『聖』の「サエモンヒジリ」と佐枝の祖母とのクライマックスなどは40年近く過ぎた今も鮮明に覚えていた。

by costellotone | 2013-02-15 08:24 | 読書 | Trackback | Comments(0)
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