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すべてのものがいっぺんに見えてしまいそうな夜だ。

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すべてのものがいっぺんに見えてしまいそうな夜だ。_a0091515_9414621.jpg吉本ばなな 『TUGUMI つぐみ』 (中公文庫)

市川準監督の作品の中で一番好きなのがこれを映画化したものだ。
この著者の小説を読むのは初めてだったのだが、映画もセンチメンタルな中に強靭さがあってよかったけれども原作も素敵だ。
映画では導入部がうまいと言う印象だが、それは小説の途中の数か所を集めて構成されたものと解った。
船着き場の「つぐみ」のファーストカットのサングラスは小説ではなかった。
それよりも映画では一番こころに残ったセリフ、「今、天使が通った」もない。監督が書き足したのだろうか。
映画も小説もいいのだがやはり「牧瀬里穂」の鋭角的な顔が想い出されてならない。いいキャスティングだったと言うこと。

by costellotone | 2013-03-16 09:53 | 読書 | Trackback | Comments(0)
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