三匹の蟹

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a0091515_2311082.jpg河野多恵子 『秘事・半所有者』 (新潮文庫)

谷崎の女流版のような異端性を言われていたので高校生の頃からこのひとの作品を読もう読もうと思っていて全く読めていなかった。
先ず『みいら採り猟奇譚』からと捜したのだがなくてこれから読んだ。
『秘事』は見事に裏切られて単なる絵に描いたような幸福話であった。そしてそれがぐいぐいと力と技巧で読ませるので気持ちよかった。何が「秘事」なのだろうと別の思いが浮かぶ。
反して短編の『半所有者』は思い通りのみごとな異端。長年愛していた妻が亡くなった夜に夫が死体性交すると言う行為の果てに何が見えて来るのか。
このひとの作品はもっと読もう。

by costellotone | 2013-03-23 23:10 | 読書 | Trackback | Comments(0)
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