Redemption Song

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a0091515_1746581.jpgいとうせいこう 『想像ラジオ』 (河出書房新社)

マニックス(Manic Street Preachers)のアルバム『Journal For Plague Lovers』の3曲目に「Me And Stephen Hawking」と言う曲があって冒頭、日本語で「ラジオをつけてください ラジオをつけてください」と言うのだが、これには毎回ハッとさせられる。何が起こったのだろうか、と。
留年したサカイは僕のことを何時もフルネームで呼ぶのだが、これまた何時も僕のことを「いとうせいこうに似ている」と言う。何処が。容姿は似ていないと思うけど雰囲気かな。
でこの作品だが、ホントいい発想だ。何時もだ。『ノーライフキング』も『ワールズ・エンド・ガーデン』も『解体屋外伝』も、見えないものをちゃんと見せようとする試みだ。死者を抱きしめる方法。あの時の死者と今の僕をつなぐラジオ。かける曲の選曲もさすがだね。コリーヌ・ベイリー・レイの「あの日の海」。
僕にして欲しいってことって何だろう。それを探して生きていくのだろう。それをして欲しいのだろう。

by costellotone | 2013-03-26 17:50 | 読書 | Trackback | Comments(0)
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