見る人

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a0091515_20172088.jpg皆川博子 『蝶』 (文春文庫)

日本の幻想文学短編集の文庫本を3冊買って、最初に山尾悠子『ラピスラズリ』を読み始めたが1編目で挫折。何がおもしろいのか解らないと言うよりも何を描いているのか解らなかった。途中で投げ出すことは余程のことがない限りないのだがこれはお手上げ。そして『蝶』を読み始めた。
大体において泉鏡花とか内田百閒が好きなのでこれも取っ付きは悪かったが読み終わってからが脳裏の何処かにへばり付いてしまう。特に「空の色さえ」「想ひだすなよ」「龍騎兵は近づけり」「幻燈」「遺し文」。最後の2編の終わり方の哀しさと無常感。「空の色さえ陽気です、時は楽しい五月です。」と言うフレーズや「石突の先端が柔らかいものを突き刺した手応えを感じたような気もするのだが、わたしは思い出さない。傘を抜いたら、血と一緒にどろりとしたものがささっていたような気がするのだが、わたしは思い出さない」
他の作品も読みたい。

by costellotone | 2013-11-25 20:33 | 読書 | Trackback | Comments(0)
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