われは海の子、虚空の子

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a0091515_22384549.jpg赤江瀑 『虚空のランチ』 (講談社ノベルズ)

デビューしたての1970年代の作品は『ニジンスキーの手』『オイディプスの刃』など熱中して読んだのだがそれ以降は読まなくなっていた。一昨年彼が亡くなった時にある作家が『花夜叉殺し』と言う短編が赤江瀑の最高傑作であると書いていたので探していたのだが先日隣の古本屋でこの短編集を見つけた。
収録された16篇は全て耽美的であることに尽きるが、中でも「ホタル闇歌」の幻想性と「阿修羅花伝」の悲惨さが燃え立つように美しく妖しい。これが赤江瀑と言わんばかりだ。
全集は出版されていないし、もう何処にも新刊本は置いていないし、こつこつと古本を集めて行くばかりだ。それも赤江瀑らしいのかも知れない。

by costellotone | 2014-02-15 22:50 | 読書 | Trackback | Comments(0)
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