天皇陛下万歳。大日本帝国万歳

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a0091515_8282714.jpg東雅夫編 『文豪怪談傑作選 三島由紀夫集 雛の宿』 (ちくま文庫)

昨夜森達也監督『「A」』を観ながら思い浮かべたのがこの作品集に収録されている『邪教』で、最後の「この明るい初夏の空の下に行われた神託が何故か落花生を連想させたので私は腹が減っているのを感じた。それが恐怖を忘れさせた。恐怖は忘れた代わりに、人間が一体何のために何をやっているのか、その時から私はよくわからなくなった。」と言う一文。
『花火』『切符』『鴉』『孔雀」『月澹荘綺譚』などが印象に残る。実に怪談と言うならば『英霊の聲』だろう。二・二六と神風特攻隊で死んだ若者の天皇と国体に対する悲痛な、恨み一歩手前の嘆きと思い。幽霊ここに現る。ならば連赤や内ゲバの幽霊も出してやりたい。もちろんオウム信者もみんなひっくるめて「怪奇大作戦」「鬼畜大宴会」でもやって笑ってしまう外ない。「その時から私はよくわからなくなった」と言うことで終えるために。
『小説とは何か』での小説を映画に置き換えると興味深く考えられる。言葉が幽霊なら映像こそ幽霊だ。では映画にとって「円位、円位と呼ぶ声す」の設定こそ肝になり、その時炭取は廻る。時に天沢退二郎の『光車よ、まわれ!』とは何であったか思い出せない。

by costellotone | 2014-02-19 08:54 | 読書 | Trackback | Comments(0)
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