梔子姫

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a0091515_719145.jpg久世光彦 『一九三四年冬―乱歩』 (新潮文庫)

久し振りに小説を堪能した感じ。江戸川乱歩の架空の遺作を題材にしたメタ小説。
中国で海鼠みたいな軟体動物のような性玩具として仕込まれた少女。「クチナシヒメ」の名の通り声を奪われたのだが下の唇が喋り出す。と言う映画には出来ないような奇怪な物語を江戸川乱歩が生の最後に書き始める。
物語よりも印象に残ったのは「読み残した本を悔やんで死ぬのも残念だが、死んでしまったら、これから先書かれる傑作が読めないというのがもっと口惜しい。百年生きて、百年読み暮らしたいと思う。」

by costellotone | 2014-05-26 07:29 | 読書 | Trackback | Comments(0)
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