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負われて見たのはいつの日か

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負われて見たのはいつの日か_a0091515_22314415.jpg平田オリザ 『ソウル市民 昭和望郷編』 2006

『ソウル市民』3部作の最後。
「日本人であることが嫌になる」と言う目論見は成功している。これは何も「朝鮮」とか「太平洋戦争」とかだけを指しているのではなく日々の行いや話の中にもあって、また違う国や民族にもあるものなのだろう。ロシアにもウクライナにもイスラム国やシリアにももちろんアメリカにも中国にも、はたして韓国にもある人間の根源的なダメな部分であってもしかしたらそれなくしては全てが成立しないもの。そんなものを描いているからセンチメンタルになってしまうのだろう。

by costellotone | 2014-09-01 22:37 | 演劇 | Trackback | Comments(0)
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