ジョン・クッツェー 『夷狄を待ちながら』 (集英社文庫)
南アフリカ生まれのオランダ系移民(アフリカーナ)。 ノーベル賞作家。史上初ブッカー賞2度受賞。 反西洋、反合理主義、反モラルと言われるが、外観よりもこの作品自体の力に驚かされる。 アフリカが人間に書かせた、と言ってもいいのではないか。 アフリカは人間の矛盾そのもの。 ジェラルド・ダレル 『積みすぎた箱舟』 (講談社学術文庫・福音館書店) イギリスに動物園を作るためにカメルーンへ動物を採りに行く話。 ノンフィクションのようで、とてもおもしろい話ばかり。特に蟻に襲われる件は。 池澤夏樹が訳した、ギリシャでの少年時代を描いた『虫とけものと家族たち』(集英社文庫)は、おとぎ話のように絵が思い浮かぶ名作。 『アレキサンドリア四重奏』のロレンス・ダレルはお兄さん。 アーネスト・ヘミングウェイ 『キリマンジェロの雪』 (新潮文庫) ハードボイルドと言ってしまえば、その通りと答えるしかないが、 「死」と「生」の狭間が大好きなノーベル賞作家。 その狭間がアフリカにある。釣りにある。女性にある。ナーダ(無)である。 同じアメリカからのアプローチに、ジョン・ブアマン監督の映画『エクソシスト2』がある。
by costellotone
| 2006-11-18 13:27
| 読書
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Comments(2)
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yurinippo at 2006-11-18 14:00
あ、『積みすぎた箱舟』持ってます!
大きな獣を勇敢に捕まえる現地の猟師が、小さなトカゲを怖がったり、 作者と彼らのやりとりがユーモラスで微笑ましかったです。 『夷狄を待ちながら』も面白そう。読んでみたいです。 私の好きなアフリカ本はエイモス・チュツオーラの「やし酒のみ」。 何だかわからないけどとにかくアフリカっぽい!(意味不明。笑)
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costellotone at 2006-11-18 20:11
『虫とけものと家族たち』の3部作は不思議な話で楽しいですよ。
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