歌謡曲に関する3冊

a0091515_1941495.jpg近田春夫 『考えるヒット』 (文春文庫)

小林秀雄の『考えるヒント』からヒントを得て題名をつけられた、
毎週2枚のCDを論評する、『週間文春』に1997年から2002年まで連載された、
ハルヲフォン近田の「眼からウロコ」の痛快音楽評論集。全6冊。
世紀末に宇多田ヒカルと椎名林檎が出現し、小室哲哉からつんく♂へと移行して行くど真ん中。
イラストはソラミミスト安斎 肇。今再び。

a0091515_19421813.jpg中上健次 『天の歌 小説都はるみ』 (中公文庫)

何時もの中上らしくない文体に最初驚かされる。そしてすぐに気づかされる。
軽くブレイクを入れながら、ドライに、ドライに都はるみを描きながら、
日本人の中の「演歌」を浮き彫りにするのではなく、「演歌」に包まれた都はるみをやさしく守って行く。
芸能界にもう少し寄った有田芳生『歌屋 都はるみ』(文春文庫)もお勧め。

a0091515_19425094.jpg久世光彦 『マイ・ラスト・ソング―あなたは最後に何を聴きたいか』 (文春文庫)

今年春先に亡くなった演出家久世さんの、5巻で終わってしまった歌に関する随筆。
唱歌、軍歌、演歌、歌謡曲から賛美歌まで、はたしてあなたのラスト・ソングは、と語りかける。
それにしても久世さん、泣き過ぎ。
僕のですか。ベッド・ミドラー"In My Life"か中島美嘉"What a Wonderful World"かな。
泣けますか。
by costellotone | 2006-11-26 20:29 | 読書 | Trackback | Comments(0)
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