海に関する3冊

a0091515_14341754.jpgロビン・リー・グレアム 『ダブ号の冒険』 (小学館)

16歳の少年がヨットで最年少単独世界1周に挑む。
台風に襲われ、貨物船と衝突し、イルカと競い、少女に恋する。
出航から5年かけての航海の、少年から大人への無垢な成長の記録。
解説の海洋冒険家・今給黎教子は中学の時にこの本に出会った。
参考:「海辺の本棚

a0091515_143623.jpgアーネスト・ヘミングウェイ 『海流のなかの島々』 (上・下) (新潮文庫)

メキシコ湾を舞台にした3部構成で、「ビミニ」は釣りを介しての親と子、「キューバ」は陸の上の男の生活、「洋上」はナチスとの海上での攻防を描いています。
ハード・ボイルドの本質は、全てが目の前に映し出されているかのごとく書くこと。
もちろん「生」と「死」のせめぎあいが主題ですが。
特に「ビミニ」は信じ難い程に感動します。ヘミングウェイ文学の最高峰です。

a0091515_14362828.jpgジュール・ヴェルヌ 『氷のスフィンクス』 (集英社文庫)

エドガー・アラン・ポーの「アーサー・ゴードン・ピムの物語」の後日譚である謎めいた作品。
南氷洋の果てに氷のない世界が存在すると言う。仲間割れ、漂流、飢え、秘密、亡霊などに包まれながら船は何かに導かれるようにつき進んで行く。やがて白い霧の中からスフィンクスが・・・。
ヴェルヌには『海底二万里』、『チャンドラー号の筏』、『動く人工島』など海洋冒険小説(?)が多くあるが、この作品は珍しく壮絶で暗く怖い。

by costellotone | 2007-01-26 15:10 | 読書 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : http://costello.exblog.jp/tb/5037122
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
<< あひるの学校-25 死ぬまでドキドキしたいわ >>