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どこかに新しい強さが満ちてくる

Today's Disk - 2007 2 4

どこかに新しい強さが満ちてくる_a0091515_1354712.jpg矢井田瞳 - daiya-monde (2000)

ヤイコのデビュー・アルバム。
当時は椎名林檎のフォロワーと捉えられたが、声と楽曲の独自性、歌のうまさを見せつけ払拭した。
初めてヘッドフォンで「B'coz I Love You」を聴いた時には、声の楽しさに耳を奪われて、歌詞など全く見えず、笑うしかなかった。
ヒットした「My Sweet Darlin'」の他にも「How?」、「もしものうた」、「ねぇ」、「大阪ジェンヌ」など印象深い曲ばかり。

どこかに新しい強さが満ちてくる_a0091515_13544196.jpgGORAN BREGOVIC - Ederlezi (1998)

ゴラン・ブレゴヴィッチはユーゴの代表的なハード・プログレ・バンド「ビエロ・ドゥグメ」のリーダーだったが、同じサラエボ生まれのエミール・クリトリッツァ監督『ジプシーのとき』で映画音楽を手がけ一躍有名になった。
バルカン半島のブラスの入ったジプシー音楽やブルガリアン・ヴォイス、正教会の聖歌、イタリアのトラッド・フォークなどをコラージュ。
このアルバムは『ジプシーのとき』、『アリゾナ・ドリーム』、『可愛いだけじゃダメかしら』、『王妃マルゴ』、『アンダーグラウンド』のサウンド・トラックを収録している。
イギー・ポップが『アリゾナ・ドリーム』の主題歌を歌っているが、どう言う繋がりなのだろう。(ジョニー・ディップ→ジム・ジャームッシュ?)

どこかに新しい強さが満ちてくる_a0091515_13555766.jpgElvis Costello - Spike (1989)

パンクからの流れの中でデビューしたはずのコステロだったが、すぐにロックの主流を担うようになってしまった。
クラシックやジャズ、カントリーに接触しつつ、今やロックの枠を超え、良質の歌を作り上げている。が何と言ってもその舌足らずの甘ったるい声の力がポップ・センスを支えている。
このアルバムも切ないバラードがあったり、トラディショナルなブラスが入ったり、P.マッカートニーと共作したり、クリッシー・ハインドとデュエットしたりで楽しそうに歌っているのが1番好感が持てる。

P.S. ヤイコが当時から好きだったイモージェン・ヒープが今年のグラミーにノミネートされている。
by costellotone | 2007-02-04 14:42 | 音楽 | Trackback | Comments(2)
Commented by yurinippo at 2007-02-05 15:04
このSpikeが、わたしが初めて買ったElvis Costelloのアルバムです。
高校生のとき毎週見てたBestHit U.S.AでVeronicaがすごく気に入って買って、
それから過去に遡ってアルバム買い集めました。
社会派な歌詞は受験英語にも役立ったのです。(笑)なつかし~!
Commented by costellotone at 2007-02-06 11:49 x
この人はアルバムのジャケットもバラエティに富んでいましたね。
ビークルのヒダカさんが、コステロは歌力(ウタヂカラ)があると言っていましたよ。
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