人が生きた3冊

a0091515_14495979.jpg笹倉明 『昭和のチャンプ たこ八郎物語』 (集英社文庫)

ボクシングに全く興味がないから日本フライ級チャンピオン斎藤清作を見たことはないけれども、新宿ゴールデン街の二階の片隅で酔いつぶれているたこ八郎は見た。
確かに見た。

a0091515_1450347.jpgアーヴィング・ストーン 『馬に乗った水夫 ジャック・ロンドン、創作と冒険と革命』 (ハヤカワ文庫)

動物文学の傑作『野性の呼び声』を書いた小説家ジャック・ロンドンの伝記。
青年時代のサンフランシスコ湾での楽しい密漁、汽車にタダ乗りする「ホーボー」時代、アラスカへ金塊を探しに行ったり、漁船で小笠原諸島へ来たり、従軍記者になったり社会主義者になったりアルコール依存症になったり、その間を縫って愛だの恋だの別れるだのと、小説のような波乱万丈・疾風怒濤の人生を駆け抜け、結局41歳で自殺してしまいました。お見事!

a0091515_14505480.jpg有田芳生 『私の家は山の向こう―テレサ・テン十年目の真実』 (文春文庫)

『歌屋 都はるみ』を書いた有田芳生のテレサ・テンを取材したノンフィクション。
1995年42歳、チェンマイで亡くなった時に流れたいろいろな憶測よりも先ず思ったのは、迷彩のヘルメットを被って銃を持った「アジアの歌姫」の写真。その違和感がとても印象に残っていた。何が彼女にそんな格好をさせているのだろうと不思議だったし、彼女自身が進んで撮影させたのだったらと思うととても不快だった。少しだけでもずれた時代に生きたらとは思えど、やはりあの時代のあの場所に生きたからテレサ・テンなのだろうな。言ってしまえばみんなそうだが…。中島みゆきの「ひとり上手」=「漫歩人生路」が好きでした。アン・ルイスの「グッバイ・マイ・ラブ」=「再見我的愛人」も。


P.S.1 有田さん、ちあきなおみには触れないで。
P.S.2 福士敬章投手のノンフィクション読みたいので誰か書いて。
by costellotone | 2007-04-28 15:10 | 読書 | Trackback | Comments(0)
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