洞窟から


a0091515_11263156.jpgその「ジャズ研」の溜まり場が豊橋駅近くのジャズ喫茶「Grotta」(グロッタ)だった。
僕はそこの暗がりでずっとル・クレジオの小説を読んで過ごしていたのだが、そのクレジオがノーベル文学賞を受賞してしまった。

『調書』『発熱』『大洪水』『物質的恍惚』etc。ほとんど何を言っているのか解らないまま読んでいたが、純文学とか哲学なんてそう言うものだと思っていた。埴谷雄高とかガストン・バシュラールは頭痛を起こしたいために読んでいたようなものだ。それでも読書が楽しくて仕方なかった時期だったのだ。
あの頃読書に費やした時間に値する何かが今も残っているのだろうか。多分ほとんどないだろうな。それでいいのだ。

同じく高校生の頃傾倒していた大江健三郎は先に受賞しているが、この二人に比べればやはり村上春樹は何だか場違いな気がする。
実を言うとクレジオは賞を拒否するかも知れないと少し期待していたのだが。

by costellotone | 2008-10-10 11:41 | 日記 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : http://costello.exblog.jp/tb/7559815
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
<< Never Ending Ha... 巨人と玩具 >>