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太陽が眩しかったから

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a0091515_917473.jpg柳町光男監督 『カミュなんて知らない』 2005
柏原収史 吉川ひなの 前田愛 中泉英雄 本田博太郎 黒木メイサ 田口トモロヲ


アルトマン『ザ・プレイヤー』の冒頭の長廻しでオーソン・ウェルズ『黒い罠』の長廻しについて語られるが、この作品では同じくファーストカットの長廻しで『ザ・プレイヤー』の長廻しについて語る。相米監督『ションベンライダー』の長廻しについても語られる。
この長廻しのワンカットに取り込まれて行く人物や会話や大学構内の風景だけで全ての状況説明をしてしまうと言う秀逸さ。
映画サークルの苛立ちや男女関係などとても懐かしくまたおもしろく観れたし、元映画監督の教授が黒木メイサ扮する女子大生を視る目なども(今年から同じような立場になった自分を顧みて)とても興味深かった。
ラストは結局映画撮影現場に戻したが、あれは殺人現場のままで終わった方が映画としての膨らみが出てひいては観客を惑わすことが出来てよかったのではないか。
学生を演じた若い役者たちが活き活きとして新鮮。虚構を虚構らしく動いた藤澤順一のカメラもいい。
何よりもこの事件を学生たちが映画化しようとすることを映画にしようと考えついた監督の勝利。

by costellotone | 2011-10-31 09:20 | 映画 | Trackback | Comments(0)

ダーティハリーに変わる前に退散するか

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a0091515_9151550.jpgデヴィッド・クローネンバーグ監督 『ヒストリー・オブ・バイオレンス』 2005 米・カナダ
ヴィゴ・モーテンセン マリア・ベロ エド・ハリス ウィリアム・ハート ピーター・マクニール


これも昨日観た『マルホランド・ドライブ』と同じく『ひきずる映画』で紹介されていた作品。
後半やはり主人公の過去が解ってしまってからは興味半減だった。
どうにかして同一人物以外の物語を作れなかったのか残念。それこそ荒唐無稽で安直なホラー(殺人鬼の霊が憑りついたと言うような)になってしまうのかも知れないが。
ただ導入部の緊張感はただものではなく変質的な予感を漂わせている。(こう言う処はリンチもそうだけど何時もうまい)
またかすかな光を感じさせるラストもこれでよかったのではないかと思わせる作りだ。

by costellotone | 2011-10-31 09:17 | 映画 | Trackback | Comments(0)

スウィングしなけりゃ意味がない

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a0091515_9113024.jpg岡本喜八監督 『ジャズ大名』 1986 大映
古谷一行 財津一郎 神崎愛 岡本真実 本田博太郎 殿山泰司 ロナルド・ネルソン


筒井康隆の原作だがどうもテンポが悪い。
監督がやりたいことは解る気がするのだが変に細部にこだわり過ぎてしまい芝居のテンポが全てオフビートと言うよりもルーズで映画に乗れない。
もっと割り切って思いっ切りファンキーに振り切った方がよかったのでは。
他に唐十郎、利重剛、ミッキー・カーチス、細野晴臣、山下洋輔、タモリなど出演。

by costellotone | 2011-10-31 09:14 | 映画 | Trackback | Comments(0)

相貌的知覚とアニミズム

村山匡一郎・他『ひきずる映画』(フィルムアート社)読了。

a0091515_816583.jpg多分僕が考えている「ひっかける映画」と同じ意味合いだと思うが、数人の著者の文章で構成されているので何を持って「ひきずる映画」なのかが明確ではないのと、当然観る側からの考察なのでどうすれば「ひきずる映画」を作れるのかと言う作り手側からのアプローチがないのが不満ではある。
それにしてもこの手の映画評論って解り難い作品をより解り難くしているケースが非常に多い。逆にえっ、そうだったのって評論されたおかげで作品の評価ががくんと下がってしまう場合も多々ある。
それでも紹介されている作品の多くが未見で参考にはなった。
それにしても本当に見たい映画、観なければならない映画がたくさんあって困ってしまう。

by costellotone | 2011-10-30 08:22 | 読書 | Trackback | Comments(0)

人はそれを映画と呼ぶ

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a0091515_791320.jpgデヴィッド・リンチ監督 『マルホランド・ドライブ』 2001 米
ナオミ・ワッツ ローラ・エレナ・ハリング アン・ミラー ジャスティン・セロー


多分今までに僕が観た映画のうち9割がたは解らなかったと言えるだろう。もしかしたら世の中にある映画全部なら割合はもっと増えるかも知れない。
もちろん評論家を始めいろいろなひとがこの作品に対していろいろな解釈をして納得しようと試みる。そのほとんどが誰彼の夢だったとか妄想だったとかと言う答えなのだが、この作品に関してはそんなものは要らない。納得を拒否している。それでもこの作品を観た全員がそれぞれの人生に照らし合わせて目の色を変えて解釈を試みる。必死になって頭の中でつじつまを合わせようとする。そのことだけで充分ではないのか。
翻って映画って納得しなければいけないのか。そうでなければ不安なのか。
映画なんて監督の夢。監督の妄想。そうあるべきだ。
単に監督がキチガイだったと言うのではいけないのか。解らない映画こそが映画だと言おう。
それでいいと思うのだが。めくるめくような映画的快楽があるのだから。笑うしかないほど愉しいのだから。
でも「七年殺し」のように何時の日か街を歩いていて、あるいはトイレの中で腑に落ちるかもね。
こんな映画を撮る学生が登場するような環境にするのが僕の仕事。

by costellotone | 2011-10-29 07:15 | 映画 | Trackback | Comments(0)

堕天使ロック

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a0091515_758378.jpg神代辰巳監督 『もどり川』 1983
萩原健一 原田美枝子 樋口可南子 蜷川有紀 藤真利子 米倉斉加年 柴俊夫 池波志乃


気も狂えとばかりのテンションの情愛・性愛の連続で観ている方もおかしくなりそう。男も女もこんな状態で生き続けることなど出来ない。だからみんな死ぬ。
軽妙さを捨てた神代作品の極北。
ものみな歌に始まる。行き着く果てのもどり川から戻れない。歌のために半分以上ふれてても気がふれたふりして生きて来た結果はやはり歌を越えてしまう。
『北斎漫画』『ベッドタイムアイズ』『浪人街』などこの頃の樋口可南子は陽炎のようだった。

by costellotone | 2011-10-28 07:59 | 映画 | Trackback | Comments(0)

Looking Out My Back Door

a0091515_7191183.jpg軟骨とぎんなんの唐揚げ。
なすとみょうがの即席漬け。
青唐辛子味噌。

by costellotone | 2011-10-27 07:21 | 料理 | Trackback | Comments(0)

Gypsy Eyes

木枯らし一番。
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by costellotone | 2011-10-27 07:17 | 日記 | Trackback | Comments(0)

Watching The Wheels

a0091515_9124437.jpg朝はおかゆです。

by costellotone | 2011-10-26 09:13 | 料理 | Trackback | Comments(0)

あなたに物語を語らせるために

昨日は渋谷と新宿の本屋巡り。
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来期のカリキュラムに参考になるものはないかと。
by costellotone | 2011-10-26 09:11 | 日記 | Trackback | Comments(0)