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Flick Of The Finger

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a0091515_23482932.jpg乾くるみ 『イニシエーション・ラブ』  (文春文庫)

映画化されると言うので読んでみたのだが何で映画化されるのか解らない。
全くおもしろくない。
これをミステリと言うのか。このこと自体がミステリ。
単に小説としてもスカスカ。

by costellotone | 2014-11-13 23:54 | 読書 | Trackback | Comments(0)

いつもプカプカプカ

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a0091515_2117223.jpg角田光代 『まどろむ夜のUFO』  (講談社文庫)

いろいろな賞を取っているし何本か映画化もされているが本を読んだのは初めて。
表題作よりも『もう一つの扉』の方が好き。
部屋の中の別世界が後半から一気に外の世界自体が別世界になってしまい、描写にスピードが加わるのが見事。何かに取りつかれたように筆が進んで行くのが快感。
もう一篇『ギャングの夜』は中途半端。そこがいいのかも知れないけど。

by costellotone | 2014-11-12 21:24 | 読書 | Trackback | Comments(0)

永遠の象というものが

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a0091515_21463167.jpg川上弘美 『蛇を踏む』 (文春文庫)

これまで読んだ中で一番面白かった。芥川賞受賞作。
女性らしさと言うと誤解されるかも知れないがその言葉そのもののような気がする。気持ち悪いし気持ちいい。同時にあると言うよりも同じこととしてあるのだ。
3篇ともそう言える。得体の知れないと言うよりも得体以外の何物でもないものが知れないものとしているようだ。到底僕は踏み止まれないようで何時かその外側で凭れて転寝をしているみたいだ。

by costellotone | 2014-11-07 21:54 | 読書 | Trackback | Comments(0)

餃子の王将

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a0091515_2503249.jpg町田康 『人間小唄』 (講談社文庫)

先日読んだ奥泉光『東京自叙伝』の書き方が町田康に似ていたのと、最近B研の副手の女の子が町田康のファンと知ったので読んでみた。
多分著者の作品を読むのは6冊目ぐらいだが、この文体はかなり中毒性がありたまに浸かりたくなる。はっきり言って内容などはどうでもいいのだ。
著者が主演した若松さんの映画『エンドレス・ワルツ』の著者である稲葉真弓が8月30日に亡くなっていたことを先日紀伊国屋書店に行った時に追悼特集で知った。僕が編集した映画だが、稲葉さんって僕より上だったんだ。

by costellotone | 2014-10-22 02:58 | 読書 | Trackback | Comments(0)

うつし世は夢、夜の夢こそまこと

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a0091515_9565581.jpg横尾忠則 『画集・絵画の中の映画 』 (ビクター音楽産業株式会社)

絵を描くときに一番インスパイアされるのが横尾さん。あとはロダンのデッサンとムンクの絵や版画。好きなルドン、モローなど言い出したら切りがないけど。
この画集と同じように映画の一場面と言うことも多い。特に今は『正しく生きる』と言う自分が編集した映画からいろいろと描いている。ただ模写するだけではなく出来るだけ広げて遠くまで行こうと心掛けているのだが。
絵を描くようになって表現の愉しさをより知ることが出来たとつくづく実感する。

by costellotone | 2014-10-06 10:05 | 読書 | Trackback | Comments(0)

フリーダ・カーロとの対話

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a0091515_21533371.jpg原田マハ 『キネマの神様』 (文春文庫)

初めてこのひとの作品を読んだのだが落胆。
映画にまつわるいい話ほどつまらなく感じるものはない。

by costellotone | 2014-10-04 21:57 | 読書 | Trackback | Comments(0)

至上の愛

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a0091515_173485.jpg横尾忠則 『夢枕 夢絵日記』 (日本放送出版協会)

30年ぐらい前に僕も夢日記を数か月つけたことがあったが、これは文章と絵による日記。
絵描きだから作意も意匠もあるのでそれぞれが作品になってしまうのは当たり前。
やはり絵の中に横尾さんが描かれていてその人がどんな気持ちなのかを想像出来るのが面白い。
絵と夢の区別なんてないと言えばないのだろうけど。

by costellotone | 2014-09-27 17:10 | 読書 | Trackback | Comments(0)

TAKAHIROとUSA

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a0091515_2247486.jpg綿矢りさ 『勝手にふるえてろ』 (文春文庫)

『インストール』は読んでいるが『蹴りたい背中』は未だだ。
中島みゆきの歌を聴いているみたい。
興味をひかれる表現の箇所は多いが恋愛だけにどうでもどちらでもよくなって来て勝手にしろと思ってしまうのは仕方ない。
併録されている『仲良くしようか』の方が訳が分からない分面白いかも。

by costellotone | 2014-09-26 22:55 | 読書 | Trackback | Comments(0)

原子鼠

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a0091515_831315.jpg奥泉光 『東京自叙伝』 (集英社)

本年度谷崎潤一郎賞受賞作品。この人の作品は初期の3冊ほど読んで以来最近は読んでいなかった。10年ぶりぐらい。
この自分勝手な強引な書き進め方は町田康だ。また東京の地霊と言うことでは荒俣『帝都物語』の視点もある。
一番興味を引いたのは「原子力発電の父」と呼ばれた読売グループ正力松太郎の件。この関係は他の本も探して読んでみよう。マスコミと原発と言えばあの時読売テレビはどんな態度だったのだろう。
何にせよこの本に書かれているのは私だ。

by costellotone | 2014-09-26 08:41 | 読書 | Trackback | Comments(0)

紀ノ国屋

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a0091515_2135791.jpg小川洋子 『シュガータイム』 (中公文庫)

ちょっとありえない奇妙で素敵な話を書かせたら当代随一。これまで読んだ『薬指の標本』も『博士の愛した数式』も『ミーナの行進』もそう。初めての長編だったそうでぎこちなくもないがそれも含めて瑞々しい。食べもののことが多く語られているが何故か透明感が漂う。食べ物って映画界では「消えもの」と言うくらいだからね。
「パイン、桜桃、アスパラガス、ぎんなん、サーディン、・・・・・・あらゆる種類の缶詰。そしてペースト状に裏ごしされた小さな壜に収まっているかぼちゃ、にんじん、バナナ、白身魚、レバー・・・・・・。その一つ一つを目で追っていると、迷路に迷い込んだように胸が締めつけられた。(これを全部一度に抱きしめることができたら、どんなに素敵だろう)。わたしはひたむきにそう思った。」

by costellotone | 2014-09-21 21:21 | 読書 | Trackback | Comments(0)