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わが荒野

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a0091515_14461692.jpg高橋和巳 『悲の器』 (河出文庫)

僕が遭遇した学生運動の終焉期に読まれていた文学の中で大江、埴谷、吉本などを押さえて人気があったのはこの人だろうが、その悲壮的なイメージから避けて来た。以前読んだ『邪宗門』は思想的なものよりも小説的な面白さを感じ取ったから読めたのだと思う。
で本作を読んでみたのだが、予想を越えて面白く思えた。のは法学者の日常で考えている描写、またその理論の根源に対する考え方の描写が興味深かったから。
加えて女性蔑視と言うよりも女性の性そのものへの嫌悪の描写。やり玉に挙げられるのはこれでは致し方ないと思わせるほど。
しかし20代でよくこんな50代の法学博士の頭の中を描けたのか。それも性欲の。

by costellotone | 2014-08-24 14:58 | 読書 | Trackback | Comments(0)

八つ墓村

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a0091515_26217.jpg坂東眞砂子 『くちぬい』 (集英社文庫)

初めてこの人の作品を読んだ。今年亡くなっている。
文体も展開も面白味はないなと思いながら読んでいたが最後に意外な終わり方をした。なるほどここの処が言いたかったんだ。原発事故や日本人、田舎の本質を形作る「毒」について。
「今に、みんな死んでいくんです。ほんで、なんものうなる。・・・・・・のうなったがええんです」
他の作品も読んでみたい。


 
by costellotone | 2014-08-11 02:21 | 読書 | Trackback | Comments(0)

お荷物小荷物

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a0091515_8462459.jpg獅子文六 『珈琲と恋愛』 (ちくま文庫)

復刻版のような装丁で平積みされていたので手に取って先日東京へ行く時に買って持って行った。
物語の楽しさははないが予想通り軽妙洒脱で面白く読めた。
50年ほど前の作品で当時のテレビ業界の雰囲気が描かれているが幸せそうに見える。僕が初めて赤坂のTBSへ行ったのはこの10年後ぐらいか。

by costellotone | 2014-08-09 08:54 | 読書 | Trackback | Comments(0)

ロマンスの神様

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a0091515_043724.jpg穂村弘 『求愛瞳孔反射』 (河出文庫)

やはり歌人は短歌に限る。
いいんだけど短歌に比べて文字数が多い分だけ薄く思えてしまう。
残酷でキッチュなロマンチズムは相変わらずで好きだけど。


獣姦爆撃機

獣姦だ!獣姦だ!
仔鹿のバンビを獣姦だ!
獣姦だ!獣姦だ!
キングコングを獣姦だ!
獣姦だ!獣姦だ!
ポストペットを獣姦だ!
獣姦だ!獣姦だ!
干支をならべて獣姦だ!
獣姦だ!獣姦だ!
七福神を獣姦だ!
獣姦だ!獣姦だ!
アンドロイドが夢見た電気羊を獣姦だ!
獣姦だ!獣姦だ!
ケンタウロスを獣姦だ!
獣姦だ!獣姦だ!
アニマル浜口を獣姦だ!
獣姦だ!獣姦だ!
江戸家猫八を獣姦だ!
獣姦だ!獣姦だ!
四方田犬彦を獣姦だ!
獣姦だ!獣姦だ!
澁澤龍彦を獣姦だ!
獣姦だ!獣姦だ!
鳩山由紀夫を獣姦だ!
獣姦だ!獣姦だ!
ツルゲーネフを獣姦だ!
獣姦だ!獣姦だ!
ノストラダムスを獣姦だ!
獣姦だ!獣姦だ!
象印魔法瓶を獣姦だ!
獣姦だ!獣姦だ!
タイガー電子ジャー炊きたてを獣姦だ!
獣姦だ!獣姦だ!
きみの寝顔を見に行きがてら!
by costellotone | 2014-07-30 00:58 | 読書 | Trackback | Comments(0)

この道を行けば

渋谷Bunkamuraの地下にある本屋さん「NADiff modern (ナディッフ・モダン)」です。
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ここに行くといつも1時間くらい立ち読みしてます。
特に2階に登って一人きりで椅子に座って画集や写真集を見るのが好き。
by costellotone | 2014-07-29 17:14 | 日記 | Trackback | Comments(0)

女子高生と3か月

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a0091515_23493699.jpg平田オリザ 『平田オリザ戯曲集2 転校生』 (晩聲社)

舞台自体は20年前の上演だが、観たかったな。再演しないかな。
鈴木卓爾監督と合同で行っている俳優コースの授業のために読んだのだがいざこれをやることを想像すると真っ青になる。多分手も足も出ない。
後期の授業で映画を撮るとは言ってみたもののどうしましょう。困ったタヌキは目でわかる。

by costellotone | 2014-07-28 23:55 | 読書 | Trackback | Comments(0)

空虚に耐えてこそ表現

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a0091515_22122124.jpg平田オリザ 『平田オリザの仕事 1 現代口語演劇のために』 (晩聲社)

すでにちょっと鼻につくように感じられてしまう「現代口語演劇」の演劇論だけではないのがよかった
特に最終章の「女子高生と三カ月」は愉しく、実際に『転校生』の舞台を観たかったと思わせるほど今の僕には刺激的。映像が残っていないのかな。
10月の吉祥寺の舞台も観に行こう。

by costellotone | 2014-07-18 22:19 | 読書 | Trackback | Comments(0)

それから

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a0091515_15233089.jpg谷崎潤一郎 『潤一郎ラビリンス ⅩⅢ 官能小説集』 (中公文庫)

3篇が収録されているのだがどれも官能的な描写は一切なくその点を期待した当方としてはつまんない。
「捨てられる迄」は男性が恋をするといかにマゾ的になって行くかを描いていてこれはとても谷崎的で興味深い。

by costellotone | 2014-07-18 15:29 | 読書 | Trackback | Comments(0)

Galvanize

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a0091515_4583484.jpgシュペルヴィエル 『ひとさらい』 (光文社古典新訳文庫)

「恵文社」で目にして買ってしまった。
澁澤龍彦がかつて訳したものの新訳版だがピンと来ない。
訳のせいではなく若い頃に読んだら何か感じたかも知れないが今は何もない。

by costellotone | 2014-06-07 05:04 | 読書 | Trackback | Comments(0)

突然記念日

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a0091515_22522124.jpgいとうせいこう 『鼻に挟み撃ち 他三編』 (集英社)

芥川賞候補になった『鼻に挟み撃ち』がやはり一番おもしろかった。
何処に向かっているのか全く解らないのがスリリングでいいのだがゴトーメイセイもゴーリキーも読んだことがないのだからおもしろいと言っていいのかどうか。
最後の「フラッシュ」は表題作に比べれば解りやすいがやはりその分物足りない、企まれた偶然の快感の不快感はそのうち消えてしまうか。

by costellotone | 2014-05-31 23:00 | 読書 | Trackback | Comments(0)