Synchronicity

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a0091515_7471710.jpgオーソン・ウェルズ監督 『黒い罠』 1958 米
チャールトン・ヘストン ジャネット・リー オーソン・ウェルズ マレーネ・ディートリッヒ


このところ長廻しのショットの映画を探していたのだがその一環として観る。
聞くところによると学生たちは最初から何の躊躇もなく漫画のコマ割りをするがごとくカット割りをしたり絵コンテを描いてしまうらしい。
これには長廻し至上主義編集者としては断固異議を申し立てなければならない。先ず何故ショットを短く割るのかが解らない。現場や役者の物理的・時間的制約は多々あるのだろうが一番は観客に飽きられるのを恐れてカットを割るのだろう。何故飽きられるのか。ショットの密度が薄いからである。目に映るものの裏に興味を引く情報や刺激的な要素が隠されていないからである。これはひとえに演出力の問題である。密度を濃くすれば観客の集中力を高め、緊張感と臨場感を出すことが出来、観客の眼差しをコントロールしやすくなる。それを持続させるのが演出である。
長廻し至上主義編集者の理想は、頭と尻の2か所だけ切れば成立するワンショット・ムービーである。(アレクサンドル・ソクーロフ監督『エルミタージュ幻想』は未見)
ちなみにこの映画はウォルター・マーチによって再編集された作品でショットの濃さを堪能出来ます。

by costellotone | 2011-09-10 07:49 | 映画 | Trackback | Comments(0)
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