高橋英利 『オウムからの帰還』 (草思社文庫)
秘密や深層心理に迫るものではなくただ周りにいたと言うことだけで単純明快に綴っているだけなのがいい。疑問の持ち方も同じ。事件の最中にこれだけのことを考えることが出来たことに驚く。著者にとっても読者にとっても幸運だった。 一番はやはり教団の「幼稚さ」。それはオウムだけではなく「連合赤軍」も「三島」も「金嬉老」も同じかも知れない。それがあるからこそ「過激」になれる。ただこの回路は20世紀で終わってしまっている気もする。今は一見「幼稚さ」に見えるその向こう側にぽっかりと大きな穴が開いている。 オウムの「幼稚さ」が多くのひとを壊した。生きていてもまだ還って来られないひとも多い。僕の知り合いにもひとりいる。
by costellotone
| 2012-03-07 07:48
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