傾城に真なしとは誰が言うた真あるほど通いもせずに振られて帰る野暮な男の憎手口

友だちから『柳家花緑の落語入門』と言うDVDが送られて来たので観たのだが、初めて見たこのひとの高座は殊の他おもしろかった。
もちろん名前や顔、家柄は知っていたのだが噺は聴いたことがなかった。小朝以降の真打には全く疎く、ましてや10年以上も寄席から遠ざかっているが先日来落語のレコードをコピーする作業を続けていたので軽い気持ちで観てみたのだ。
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滑稽噺の「不動坊」はテンポもよくうまくまとめられているし表情も身振りもメリハリがあってさげまで淀みがない。柳家と言う歴史が血となり肉となっていると言えるのだろう。
人情噺「紺屋高尾」は志ん朝師匠の高座を寄席で見たことがあるからはなから比べようとは思わなかったものの、これが拾い物であった。志ん朝師匠の「華」や艶やかさはないものの人情話の肝をしっかりと掴んだ「誠にいい噺」になっていて完成度はかなりのものだと思う。人情話はとかく大仰になったり横柄でいやらしく思えることがあるが、花緑師匠の人柄なり品と言ったようなものがそれらを全く感じさせなかったし少しだが凄みもあった。
柳家花緑が気になる噺家になったのは確かだ。

P.S. インタビュアーで室井佑月が出演しているのだが、このふたりの対談も大いに笑えた。
by costellotone | 2009-04-28 09:49 | 日記 | Trackback | Comments(0)
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