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書を捨てよ町へ出よう

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a0091515_6463530.jpgチャーリー・カウフマン監督 『脳内ニューヨーク』 2008 米
フィリップ・シーモア・ホフマン サマンサ・モートン ミシェル・ウィリアムズ キャサリン・キーナー


以前同監督が脚本を書いた『マルコヴィッチの穴』と同じで作りに比重を置き過ぎて主題がぼやけてしまっている。
ひとつは主人公の頭の中の演劇部分。ここが核となるのだからもっと輪郭をくっきりさせないと深く降りて行かないし映画全体のイメージも膨らまない。もうひとつは、中半非現実的になってからのカットが短か過ぎかつ同じような長さが続いてしまう。意識的にそうしたのかも知れないが演劇的ではない。あくまでもカメラは客席の視点で基本的には長廻しにしておいて内容を過激に持って行った方がメリハリが出る。
これでは個々の要素を映画の時間の中に煩雑にばらまいただけ。導入部で顕著だった老化の症状と恐怖も忘れられてしまったようだ。もちろん死への加速は表現されているがもっと即物的な部分を見せた方が脳内演劇と対比しやすい。
でも家が何時も火事と言うのはとてもいい。でもフェリーニやゴダールにはかなわない。

by costellotone | 2011-09-01 06:53 | 映画 | Trackback | Comments(0)